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2019年9月 3日 (火)

遺伝子の異常発生が増えている(6)

人のDNAは、基本的には両親のDNAを利用した受胎時の偶発的組み合わせで決まりますが、それ以外に両親に由来しない新規の『資質』を平均的に80~100個保有するようになることが報告されています。

この新規の『資質』が、幸運にも『天才』を生み出す要因になることもありますが、不幸にも『難病』や『精神障害』をもたらすことにもなりえます。

大半の人にとっては。その新規『資質』は、それほどの大きな影響を及ぼさないために、本人も周囲も気づかずに看過しているだけのことです。

受胎時に正常でない『資質』を保有するようになってしまう人や、生後の何らかの環境で正常でない『遺伝子』情報を保有するようになってしまう人の人口比率が増えつつあるということが確かなら、このエッセイの著者が指摘するように、科学的な『因果関係』を明らかにする努力が必要です。

生物進化の中でも、ある確率で『突然変異』や、それによる『難病の発症』は起こりえますので、そのような『自然選択』の要因ではなく、何らかの時代環境に由来する要因によって、遺伝子の異常変化が『増えている』かどうかの見極めが重要です。

両親に由来しない新規の『資質』を、80~100個保有することになるのは、何故なのかもそカラクリを解明する必要があります。

難病の苦しみから人類を解放するという視点で、『DNA』に関する研究や、正常な『細胞』を取り戻すための医療手段には期待がたかまりますが、それは裏を返せば人工的に『天才』を創出する手段にもなりかねません。

人類の大半が、『凡人』から『天才』へ変貌してしまうという状況は、素晴らしいというより、何やらおぞましいことになるような予感がします。

『能力差』や『格差』で、人間の基本的な扱いを変えてはいけないという、約束事としての『価値観』が、先進国社会には定着していますが、それは逆にいえば、現代社会は、『能力差』『格差』を暗黙の前提として、成り立っているということです。

『試験』で、人選がなされますし、高い能力は、スポーツや芸術の世界では、高い評価の対象になります。優れた科学者には『ノーベル賞』が授与されます。

しかし、大半の人たちが、人為的な遺伝子操作によって、『天才』レベルの人間に変身すれば、現状の社会を維持している、『価値基準』が崩れ去るからです。

遺伝子の異変の影響を、阻止する方法を人類が見出すということは、思いもよらない新たな問題を人類は抱え込むことになります。

少なくとも梅爺は、人為的な手段で、自分を『凡人』から『天才』に変身させたいとは思いません。

『凡人』であるが故に、泣いたり笑ったりしている自分に愛着を感じています。『天才』に出会えば、驚愕し、尊敬はしますが、嫉妬の対象として観ることはありません。

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