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2019年9月 2日 (月)

遺伝子の異常発生が増えている(5)

DNAは、外見は二重らせん構造の高分子物質ですが、これを4種の塩基を文字コードとした『情報表現媒体』という視点で観ると、それを保有する人の『基本設計情報』であり、『人体生成指示書(プログラム)』であるということになります。

このカラクリは、コンピュータのプログラムによる『情報処理』と極めて似ています。コンピュータによる『情報処理』は、近世以降に人類が確立した手法ですが、40億年前に地球上に出現した『生命体』の中には、このカラクリが既に存在していたという驚くべき話です。人類が地球上に出現するずっと前から『物質世界』には『情報処理』の概念が存在していたということにほかなりません。

コンピュータは基本的に『1』と『0』という2種の文字コードを利用した『情報表現』『情報処理』を行っていますが、人間の身体は、DNAによる4種の塩基を文字コードを利用した『情報表現』『情報処理』を行っているということです。

DNAに記述されている情報の内で、『遺伝子情報』といわれるものはたった2%程度で、残りの98%は、『なんのために存在するのか分からない無意味な存在』と従来言われてきました。それゆえに、この98%の部分は『ジャンク(ガタクタ)DNA』などとも呼ばれてきました。

この話を初めて聞いた時に、梅爺は『そんなはずはない』と直感的に感じました。40億年かけて進行してきた『生物進化』で、98%もの『無意味なもの』が継承され続けることなどあろうはずがないと感じたからです。もし本当に『無意味なもの』ならば、とっくに退化して消滅しているに違いないと考えたからです。

案の定、最近になってこの『ジャンクDNA』はジャンクどころか、人間の身体を生成したり、維持したりする上で重要な『情報』を包含しているらしいことが判明し始めました。

たとえば、『鼻の高さ』を指示する情報が含まれているといったことが分かってきました。

『ジャンクDNA』の役割が、詳細に解明されれば、DNAによって、その人の体格、要望までも『復元』できるかもしれないという話です。

更に『自閉症』なども、この『ジャンクDNA』が関与しているらしいことも分かってきました。『ジャンクDNA』の解明で、脳科学は格段の進展をみるかもしれません。

人間の身体の中で、『細胞』が『再生成』される時には、必ず『DNA』がコピーされて受け継がれます。しかし、『DNA』の内容の一部が、環境要因によって(たとえば放射能が照射されるなど)突然変わってしまったり、コピー時に『ミススペル』が発生するなどの『不都合』を完全に排除できません。

これによって、『ガン』が発症したり、難病と言われる『病気』に生まれつきかかってしまう人や、突然かかってしまう人が出現します。『iPS細胞』を利用した、『正常な細胞』を取り戻す医療に期待がかかるのはこのためです。 

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