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2019年9月 1日 (日)

遺伝子の異常発生が増えている(4)

『一つの遺伝子情報』を中枢部に配置し、それを全ての機能が参照しながら稼働する『システム』は、『集中制御』方式と呼ばれます。

一方、人間の身体のように、60兆個の『細胞』が、それぞれ『同じ遺伝子情報』を保有して、自律的に稼働する『システム』は『分散制御』方式と呼ばれます。

人間の身体は、膨大な数の『細胞』が『分散制御』で稼働していますから、『超自律分散システム』といってもよいでしょう。

人間が創りだした人工的な『システム』の中で、『超自律分散システム』に近いものは『インターネット』です。無数の自律的な『サーバー』が、ネットワークの中で連携して全体が成り立っています。『インターネット』には『中枢制御部』はありません。一方『パソコン』などの『コンピュータ』は、『集中制御』方式が採用されています。『CPU』が中枢制御を担当しています。

一概に『分散制御』は『効率が悪い』とは言えませんが、『あるべき姿』を実現するには『集中制御』が適していると言えます。しかし、『集中制御』では『中枢部』が機能しなくなれば『システム』は維持できませんので『脆弱』であることになります。『分散制御』は、部分が機能しなくても、全体がそれで機能しなくなるとは言えませんので比較的『強靭』ですが、全体として『システム』がどうなるかは見通すことが難しくなります。

人間の身体が、何故『分散制御』になっているかは、40億年をかけた生物進化の過程で、自然選択された結果ですから、『偶然そうなった』ということに他なりません。『神』が設計選択した方式とは言えません。

人間の身体で、一部に『ガン』が発症し、全体を脅かすのは、『超自律分散システム』であるが故の宿命ともいえます。『インターネット』が『ウィルス』に脅かされるのも同じことです。

人間の『細胞』の核内には、23X2(計46)個の『染色体』が格納されていて、この『染色体』の中に、『DNA(二重らせん構造)』とよばれる高分子物質があり、『DNA』の一部に『遺伝子情報』が、4種の『塩基』を文字のように用いて記述されています。

男女ともに、22対の『染色体』は、『常染色体』で同じですが、残りの1対の『染色体』は『性染色体』で、男は『XX』、女は『XY』と構成内容が異なっています。

『卵子』は、『性染色体』の半分が創りだした単独細胞で、資質は『X』に限られますが、同様に『精子』は『性染色体』の半分が創りだした単独細胞で、資質は『X』か『Y』かに分かれます。

『X』の資質をもつ『精子』が『卵子』と結び付けば『女の子(XX)』が、『Y』の資質をもつ『精子』が『卵子』と結び付けば『男の子(XY)』が生まれるという仕組みです。

なんとも巧妙な仕組みを生物進化が実現しています。『物質世界』の『摂理』は、男女が産まれる確率を、平等に設定していることになります。これが『両性生殖』の仕組みです。

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