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2019年2月13日 (水)

『精神世界』を理解する方法(8)

『精神世界』が『個性的』であるのも、『生物進化』にその原因があります。

『子供』は『両親』から『遺伝子』を受け継ぎますが、『生物進化』の過程で、多くの動物が『両性生殖』の方式を採用し、人類もそれを利用しています。

『受胎時』に、両親の『遺伝子』を利用した偶然ともいえる『組み合わせ』で『子供』の『遺伝子』が決まります。数万種といわれる人間の『遺伝子構造』が、このように伝えられることで、『ミクロ』にみると人間は『個性的』になるように宿命づけられています。『指紋』はもちろんのこと、『容姿』『体格』も『個性的』であるのはこのためです。

『精神世界』を創り出す『脳』の140億個といわれる『細胞』で構成される『脳神経ネットワーク』も、『遺伝子情報』と『生後の生育環境』が関与して、生成されますから、宿命的に『個性的』になります。

『パソコン』の電子回路は、皆『同じ』ですが、人間の『情報処理回路(脳神経ネットワーク』は、一人一人異なっているということです。

『人間は、そもそも個性的になるように宿命づけられている』という事実が、『人間社会』に『不都合』を生じさせます。『個人』が『個性的』に勝手に振る舞ったのでは、社会の秩序は保てなくなるからです。

生物として『群れをなして生きる』方式を『生物進化』で選択した人類にとって、『個』と『全体』の、都合が矛盾する事態をどのように収拾するかが、常に問題となってきました。残念ながら、この矛盾を普遍的に解決する『知恵』を、人類は今も見出していません。

『宗教の教え』『法律』『道徳』『倫理』『イデオロギー』などが、なんとか『個は全体の規範を遵守すべし』と説いてきましたが、完全な解決策ではありませんので、いつ爆発するか分からない『個』の『個性的』というマグマを抱えているともいえます。

『個』の自由に比較的寛容な『民主主義』と、寛容でない『独裁主義』の対立が現在でも存在するのは、人類が『知恵』を持たない証拠でもあります。

少なくとも『個性的』であるという事実を直視して議論することが大切で、『個性的であってはいけない』などと、事実に反することを強制し続けると、やがてマグマは爆発することになるのではないでしょうか。

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