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2018年12月22日 (土)

犯罪で形成された国家(2)

聖書の『黙示録』には、この世の終わりに『キリスト』が再来しそれを率いる『正義』の軍と、『アンチ・キリスト(悪魔)』が率いる『邪悪』な軍が最終決戦を行い、『正義』が勝つという予言が記されています。 

私たちは、この世を『正義』と『邪悪』の戦いの場であると単純に白黒でとらえがちで、『黙示録』もこの論法の延長として受け容れてしまいますが、実際はそれほど単純な話ではありません。 

それは、『釈迦』が指摘するように、人間の心には『仏心』と『邪心』が共存し、誰もがこの宿命から逃れられないというのが『現実』であるからです。 

『善良』だけの人、『邪悪』だけの人という存在は、希有で、多くの人は『善良でありながら邪悪』『邪悪でありながら善良』という実に厄介な存在です。 

自分は厄介な存在だと認めることが出来る人は健全で、むしろ『自分は善良だけの存在』と信じて疑わない人が問題です。このような人が『私は正しい、あなたは間違い』と『白馬の騎士』『月光仮面』のように振る舞うからです。 

何よりも『正義』『邪悪』という考え方は、人間が考え出した抽象概念で、相対的な価値観ですから、『真偽』を判定する普遍的な尺度がないと認識することが大切です。 

『政治家』や『官僚』が、『私利私欲』の誘惑に負けて、社会の約束事や法に反する行動をするのを根絶することは、人間の習性の本質を考えると、非常に難しいと認めざるを得ません。 

『権力闘争』を勝ち抜いてリーダーの座に就いた政治家、『エリート選抜競争』を勝ち抜いた高級官僚などは、『私利私欲のない人』とは正反対のイメージの人たちですから、『私利私欲で行動しない人』をそこに求めること自体に矛盾があるのかもしれません。

表向きは民主主義の体制を装いながら、政治リーダーが、裏で『犯罪組織』『麻薬密売グループ』と結託して、私腹を肥やすといった国家は、確かに『ひどい国家』ですが、この『犯罪組織』『麻薬密売グループ』を、『大企業』『産軍複合体』などに置き換えれば、『韓国』や『アメリカ』が思い浮かびます。

『犯罪で形成された国家』は単純で分かりやすい事例ですが、『特定組織の利害に結びついた国家』ということになれば、どの国家も怪しげな問題を抱えていることになります。日本も『森友学園』『加計学園』と首相の関係が問題になりました。

『どこから見ても非の打ちどころがない人』などは、現実に存在しないにもかかわらず、社会の重要な役割を担う人には、大衆は自分のことは棚に上げてそれを求めようとします。

『大統領』や『首相』がふさわしくない人物であると判明した時に、『弾劾(だんがい)』する手段は、民主主義には備わって科割っていますが、一般的には『スーパーマン』であることが求められます。『スーパーマン』でない人物に『スーパーマン』を求めるということに、そもそも無理があります。

その国家で、『政治リーダー』になる資質を相対的に保有する人材はいますが、そのような人は『政治リーダー』になることを多くの場合選びません。『政治リーダー』になりたい人が、民主的な選挙を経てその地位につきます。

『ふさわしい人』ではなく『なりたい人』が、『政治リーダー』になるというのが、『民主主義』の抱えている問題の一つです。

『トランプ大統領』以外に、大統領にふさわしい人物が『アメリカ』にはいないとは思えません。

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