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2018年12月20日 (木)

『虚構』の共有(6)

『ホモ・サピエンス』が、何故7万年前に『認識革命』を起こすことができたのかはわかっていません。

人類種は、『2足歩行を開始』『自由になた手を利用して道具を操ることを開始』したことが、『大容量の脳を獲得』につながったと推測はできますが、明確な因果関係は分かっていません。

『2足歩行』『大きな頭蓋の保有』は、人類にとって有利なことばかりではなく、極めて不利なことも多かったにも関わらず、何故『進化』の過程でそれを『自然選択』したのかも分かっていません。

『大きな頭蓋』は、女性にとって分娩が極めて危険なことになり、子孫を沢山残すという観点でみると、不利な要因であったはずです。また、他の動物とは異なり、生まれた子供は未熟で、大人になるまでに長い時間を要するということも、不利な要因であったはずです。周囲の大人の介助がなければ、子供が大人になれないということは、大人には負担であるからです。

現代のように、『文明』が発達し、人類が生物種の頂点に君臨する状態では、『大きな頭蓋』『大人になるまでに多くの知識や経験を習得』は、人類にとって有利な要因ですが、人類種が地球上に登場してから、ほとんどの期間は、人類は他の強い捕食動物の『捕食対象』であり、常に怯えながら生きていたことを考えると、『大きな頭蓋(大容量の脳)』の選択は、実に不思議です。

『抽象概念』を理解し共有することで、『ホモ・サピエンス』は、目的を共有する大グループを結成して、行動できるようになったと推測できます。

体格や力では、『ネアンデルタール人』に劣っていて、個人や少人数の戦いでは不利であった『ホモ・サピエンス』が、大グループの戦略的な戦いで、『ネアンデルタール人』を圧倒し、追い詰め絶滅に追い込んだのであろうと、『サピエンス全史』の著者は推測しています。

しかし、最近ヨーロッパ、西アジアの人たち(ホモ・サピエンス)の遺伝子の5%ほどに、『ネアンデルタール人』の遺伝子が継承されていることが判明しましたので、一部で『交雑』があったとことも否定できなくなりました。

私たちの先祖について、私たちはまだ分からないことだらけです。

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