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2015年3月17日 (火)

100年インタビュー『澤地久枝』(1)

NHKBSプレミアムチャンネルで放映された、インタビュー番組『100年インタビュー澤地久枝』を録画して観ました。 

各界の著名人にインタビューして、その半生を顧み、人生訓を聞き出そうという趣旨の番組で、最後に『100年後の日本人へのメッセージ』が述べられます。 

『100年後の日本人へのメッセージ』というタイトルならまだしも、『100年インタビュー』というタイトルは、視聴者の興味を喚起するためとはいえ、少々NHKとしてはお粗末な非論理的な日本語表現ではないかと、梅爺はいつもこの番組に感じます。『100年続くインタビュー』とは何のことかと最初は勘違いしてしまいます。 

今回は、女流ノンフィクション作家(ジャーナリスト)の『澤地久枝』さんが登場しました。 

『澤地』さんは、1930年のお生まれですから、現在85歳ですが、テレビのお姿は、若々しく、話しぶりも淀みなく、驚かされました。心臓病の持病(僧帽弁)があり、3度の手術を経験されておられますが、そののような気配は少しも感じませんでした。 

『人間澤地久枝』を総合的に理解しようとすれば、生まれ育った環境、恋愛、結婚(離婚)、仕事の環境、業績などを全て取り上げて、多面的に分析すべきですが、今回のインタビューでは、『恋愛、結婚、離婚』の部分が、欠落していました。インタビューを受け容れるにあたって、その話題は『避ける』ことが、契約条件であったのではないかという印象を受けました。 

今回語られませんでしたが、学生時代に知り合った男性と結婚、作家『有馬頼義』氏との恋愛、『中央公論社』退社、有馬氏との関係破綻、夫との離婚という人生が『澤地』さんにはありました。 

『公の業績(仕事)』と『私生活』は無関係という考えたのか、『私生活』に触れることは他人への迷惑になると配慮したのか、単に自分にとって触れられたくないプライベイトな過去を封印したかったのか、梅爺には分かりませんが、少々話が『きれいごと』に終始した感も受けました。 

勿論、そのような配慮で『澤地』さんの、素晴らしい業績の紹介に支障があるわけではありませんが、『澤地』さんの魅力は、『精神世界』の多面性にあるはずですから、単に『覗き見趣味』ではなく、人物の全貌を知りたいという期待を梅爺が勝手に抱いただけに過ぎません。

父親は大工さんで、文字が読めない祖母は貝の行商で生計を立てていて、幼いころの思い出は『貧しさ』が付きまとい、今でも自分の中にある『貧しさの血』を大切にしていると述べておられました。

その後父親は、『南満州鉄道』の社員として採用され、一家は満州へ移住します。国の植民地政策の一環で、当時27万人に日本人が満州へ移住しています。しかし、少女時代の『澤地』さんは、日本の不当な搾取へ自分が加担しているなどという意識はなく、自分の身を国へ捧げるささげることが当然と考える『軍国少女』であったとも述べておられます。

むしろ、『南満州鉄道』の下級社員として採用された父親のために、上級社員の日本人やその家族から差別をうけた印象が強く残っているということでした。中国人に対する差別ではなく、日本人同士の中にある差別の方が強い印象として残っていることに、梅爺は人間の習性の一端を垣間見たような気がしました。

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コメント

梅爺様

いつもありがとうございます。

「100年後の日本人へのメッセージ」の方が断然分かりやすいですね。
梅爺様は日本語をとても大切になさっておられると思いました。
英語に通じておられる梅爺様だから尚の事と思っております。

私は初めて澤地さんを知りました。
軍国少女だった澤地さんは敗戦をどのように受け止め、また考えられたのかしらと思っておりましたら、茨木のり子さん(1926、生)の「わたしが一番きれいだった時」の詩に泪したことを思い出しました。
あまりにも美しく、切ない詩でしたから。

詩人ではない、実践の人澤地さん(ジャーナリストとお聞きしてそのように思いました)が、今の日本を、将来をどのように語られたのでしょうか。
明日の梅爺閑話を楽しみにいたしております。


 
お読みくださいましてありがとうございました。
草深ゆり

投稿: | 2015年3月17日 (火) 21時33分

草深さん コメントありがとうございます。

澤地さんの『ジャーナリスト魂』は、ただただ畏れ入るばかりです。
決して私情を表に出さず、事実だけを提示しながら、読者に『国民にとって戦争とは何か』を深く考えさせ、その非情さを伝えます。

投稿: 梅爺 | 2015年3月18日 (水) 00時12分

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投稿: ロレックス スーパーコピー 柵 | 2021年7月14日 (水) 06時06分

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