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2012年7月22日 (日)

日本人は何を考えてきたのか(1)

NHK地上波教育放送チャンネルで、『日本人は何を考えてきたのか』という以下の教養啓蒙番組がシリーズで放送されていることを知りました。 

第一回 日本はどこへゆくのか ~福沢諭吉と中江兆民~
第二回 自由民権 東北で始まる
第三回 森と水と共に生きる ~田中正造と南方熊楠~
第四回 非戦と平等を求めて ~幸徳秋水と堺利彦~
第五回 東と西をつなぐ ~内村鑑三と新渡戸稲造~
第六回 大正デモクラシーと中国・朝鮮 ~吉野作造と石橋湛山~
第七回 人間復興の経済学をめざして ~河上肇と福田徳三~
第八回 魂のゆくえを見つめて ~柳田国男 東北をゆく~
第九回 ひろがる民衆宗教 ~出口なお・王仁三郎と大本教事件~
第十回 昭和維新の指導者たち ~北一輝・大川周明と2.26事件~
第十一回 京都学派の哲学者と戦争 ~西田幾多郎から三木清まで~
第十二回 女性解放運動はこうして始まった ~平塚らいてうから市川房江へ~
 

第一回から第四回までが、2012年1月に、第五回から第八回までが、2012年7月に放送され、残りの第九回から第十二回は2013年1月に放送予定という長期的な取り組みですので、NHKの力の入れようが伝わってきます。 

経済成長期の日本の快進撃がバブルの崩壊で止まり、政治的、経済的に閉塞感が漂う中で、『泣きっ面に蜂』のようなリーマン・ショックやら大災害に見舞われて、日本はオドオド振舞うしかないような国家になってしまいました。心を明るくしてくれるものは『スポーツ』と『芸能』しかないといった塩梅(あんばい)です。 

こういう時こそ、先人の『知』のなかに、将来のためのヒントがあるにちがいないとNHKがこのようなシリーズ番組を企画したのでしょう。徹底した取材、適切なコメンテーターの選択など、NHKのレベルの高さが際立っています。現在の日本の民間放送局には、このような企画、制作は期待できません。能力が無いと決めつけるのは失礼であるにせよ、『視聴率最優先』『収益優先』の足かせは想像以上に重いものなのでしょう。時折思いついたように『教養番組』らしいものを放映したりしますが、視聴率稼ぎのためか、全く教養の無い芸能人をゲストに招いたりして、興ざめそのものです。テレビが『一億総白痴化』の原因になってしまうのを、NHKが辛うじて食い止めてくれていますので、梅爺はNHKファンです。勿論視聴料も喜んで支払います。 

とは云うものの、梅爺がこのシリーズに気付いたのは最近で、既に放送された全てを観ているわけではありません。再放送された『福沢諭吉と中江兆民』と、新規に放映された『内村鑑三と新渡戸稲造』を録画して観て、大いに啓発されました。 

今後残りのシリーズは、忘れずに録画して観たいと思います。

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コメント

全くの偶然ですが、昨夜の飲み会でご一緒した60代の女史が「NHKは官制の報道機関であり、番組が偏向していてけしからん。NHKには視聴料を支払わない。」とのことを公言し、みなの同意を求めました。小生が「偏向しているか否かの判断は別として、NHKから貴重な情報を多く得ている、視聴料は寄付としても安価なもの。」と反撃したところ、恐ろしい目で睨みつけられました。

投稿: やっとかめ | 2012年7月22日 (日) 18時55分

やっとかめさん、こめんとありがとうございます。

人は誰でも、自分の価値観を基準に、周囲を判断しますから、『NHK偏向糾弾女史』を非難する気にはなりませんが、『自分の価値観が絶対正しい』と信じて疑わない方は、私も苦手です。
日本人の一人でも多くが、『私はそうは思わないが、あなたの立場は分かりました』と言えるようにならないと、国際的な『異文化』との共存はとても望めないですね。

投稿: 梅爺 | 2012年7月22日 (日) 21時16分

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