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2012年2月25日 (土)

またまた『日本人のルーツ』(1)

梅爺はブログを書き始めてから、『宇宙の始まりと歴史』『生命体の出現と進化』『人類の出現と進化』『人間の脳のカラクリ』について、何度も書いてきました。いずれも、多くの人間が普遍的に抱く哲学的な問いである『私は一体何者で、どこからきてどこへ行こうとしているのか』と関連していますので、当然疑問を抱く分野とも言えますが、梅爺の興味は『哲学的な回答』よりもむしろ、『現代科学は、どこまで真実に迫っているのか』を知りたいだけの単純な欲求に過ぎません。

『宇宙』や『生命』は、『科学』が突き詰めれば、人類がまだ理解できていない『不変のルール』に到達するかもしれないとは、推測しますが、その『不変のルール』は、『宗教』が教義で唱える『神』とは、同じものではないと、考えています。つまり、その『不変のルール』は、万物の創造には関っているにしても、人間の『願い』や『祈り』とは無関係な冷徹なものであるからです。梅爺はこれを『自然の摂理の根源にあるもの』と呼んできました。『人間』は精神世界を獲得したために、『神』から目をかけられた特別の存在であると考えたくもなりますが、自然の中のごく当たり前の一部であって、それ以上のものではないと考えています。そして、そう考えることは『人間』の尊厳を貶(おとし)めることであるとは思っていません。

梅爺は、70年間『自分は日本人である』ということを疑わずに生きてきました。『なでしこジャパン』が世界一になり、澤選手や佐々木監督が、個人的に『世界一』の表彰を受ければ、わがことのように喜びました。しかし、科学的に『人類』を観れば観るほど、『日本人』を定義することは、難しいことに気付き、少し戸惑います。

梅爺が、『日本人同士の連帯感』に酔いしれているのは、梅爺が今までに『脳』に叩き込まれてきた『自分は日本人である』という考え方に由来するものです。『疑わずに信ずる』という行為と、『連帯感に酔いしれる』という行為は、『脳』の機能が結びつけたもので、『宗教』がもたらす『心の安らぎ』と類似しています。このことは、梅爺が人類学的に『日本人』であるかどうかとは、関係の無いことだとようやく気付きました。そうかといって、『自分は日本人である』と確信してきたことを悔いているわけではありません。

今までに、書いた『日本人のルーツ』に関するブログは以下です。

http://umejii.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-fab2.html

http://umejii.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-c01a.html

地球上に現存する『人類』は、容貌や肌の色は大きく異なりますが、生物学的には全て『ホモ・サピエンス』という同じ『種(しゅ)』に属します。勿論、『日本人』も梅爺も『ホモ・サピエンス』です。

母親が子供に継承する、『ミトコンドリア(細胞の中にある小容体)のDNA』や、父親が男の子に継承する『Y染色体』を頼りに、『科学』が根気よく先祖から先祖へとたどった結果、『ホモ・サピエンス』の最初の先祖は、17万年前のアフリカ中部の草原地帯に存在していたことを突き止めました。『ホモ・サピエンス』の『アダムとイヴ』の『エデンの園』はアフリカであったことになります。その後、地球環境の変動などがきっかけで、約10万年前に、一部がアフリカから『脱出』し、世界の隅々にまで広がっていったと考えられています。

現在地球上には、『ホモ・サピエンス』しか『人類種』は存在していませんが、最初の『人類種』は、約800万年前に、これもアフリカで、『チンパンジー』の先祖から枝分かれした『猿人』であると考えられています。その後『猿人』は、幾種類もの『原人』に進化し、『原人』はまた幾種類もの『旧人』に進化し、その『旧人』のいずれかが進化して『ホモ・サピエンス』になった、というのが大雑把な『人類種』の歴史です。『猿人』『原人』『旧人』は、全て絶滅してしまったことになります。ヨーロッパに存在していた『ネアンデルタール人』は『旧人』で、約3万年前に絶滅したことが分かっています。これが最後まで生き延びた『旧人』であろうと考えられていましたが、2003年に、インドネシアのフローレンス島で、『ホモ・フロレシェンシス』という『人類種』の骨が発見され、大騒ぎになりました。『ホモ・フロレシェンシス』は1.2万年前まで存在していたにもかかわらず、『旧人』というより『原人』に近い特徴であることが分かったからです。

http://umejii.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-bc26.html

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