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2012年2月26日 (日)

またまた『日本人のルーツ』(2)

『ホモ・サピエンス』は、大雑把に『ネグロイド(黒色人種)』『モンゴロイド(黄色人種)』『コーカソイド(白色人種)』に分類され、『日本人』は当然『モンゴロイド』に属しています。

『コーカソイド(白色人種)』が入植する以前の、北米、中南米、南米の原住民は全て『モンゴロイド(黄色人種)』で、『ホモ・サピエンス』が地球上で最後に到達することになった、ポリネシア、ミクロネシアの原住民も、先祖は台湾にいたと考えられる『モンゴロイド』です。ただし、南米には『モンゴロイド』以前に『ネグロイド』が到達していたかもしれないという、考古学的な証拠が見つかって最近話題になっています。アフリカから、陸伝いの『大移動(Long Journey)』で到達したのではなく、オーストラリアから太平洋を、またはアフリカから直に大西洋を横断する『遠洋航海』で南米に渡ったとしか考えられないために、学者は頭を抱え込んでいます。2万年以上前の人類に、そのような知恵や技術があったとは、従来の常識では到底考えられないからです。

『ホモ・サピエンス』の先祖の容貌は、『ネグロイド』に近いものであったと考えられます。オーストラリアの原住民『アボリジニ』も、この先祖に近いものと推測されます。『ホモ・サピエンス』がアフリカから各地へひろまっていった時代は、地球の氷期で、海面は現在より100メートル程度低かったと推定されています。マレー半島、ジャワ、ボルネオは当時陸続きで『スンダランド』を形成しており、オーストラリア、ニューギニア、タスマニアは同じく陸続きで『サフールランド』を形成していました。しかし、この時期でも『スンダランド』と『サフールランド』の間には深い海峡が横たわっており、かなり高度な航海技術がなければ『スンダランド』から『サフールランド』へは渡れなかったことになり、どうして『アボリジニ』の祖先が4万年まえに、『オーストラリア』に渡れたのかは、明解に説明ができていません。

余談になりますが、『スンダランド』と『サフールランド』の間には生物学的に『ウォーレス線』という境が設定されています。海に隔たれているため、両ランド間の生物の行き来は困難で、カンガルー等の『有袋類哺乳類』が、『サフールランド』だけで進化を遂げたのは、このためと考えられています。

『ホモ・サピエンス』だけが、この『ウォーレス線』を越えたわけですから、遠洋航海術を獲得していた可能性が高まります。その後、氷期が終わって海面が上昇し、オーストラリアは、前よりも一層隔離された島となり、17世紀の初めに、ヨーロッパ系白人がオーストラリアを発見するまでは、『アボリジニ』は、純粋な人種として生存していたことになります。『アボリジニ』が『ホモ・サピエンス』を解明するうえで、重要な意味を持つのはこのためです。

『ホモ・サピエンス』は『スンダランド』から一部は『サフールランド』へ渡りましたが、他は、さらに『スンダランド』から、東(中国、東アジア)へ、北(モンゴル、満州、シベリア)へと移動していきます。そして、ついにその一部が『日本』へ到達することになります。

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