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2012年2月28日 (火)

またまた『日本人のルーツ』(4)

『日本人』は、歴史的に観れば素性が分からない複数の人種が、『坩堝(るつぼ)』の中で、約2万年の時間をかけて溶け合わさった『混血人種』であるということになります。このように味気ない表現をされてしまうと『我こそは大和魂を持つ男子(おのこ)なり』『おしとやかで慎み深い大和なでしこなり』と、純粋な『日本人』の存在を信じて疑わない方にとっては、不愉快なことかもしれません。アメリカ人の40%は、今でも『人間は、猿から枝分かれして進化してきた』という『進化論』は受け入れず、『神が人間を創った』という聖書の教えが『正しい』と主張していますから、『こうあって欲しい』と願うことが『現実』と異なった時に、それを認めようとしない習性は、少なからず誰もが持ち合わせていることが分かります。これは人間の『脳』がそうできているからで、この話を始めるとキリがありませんから差し控えます。

しかし、『日本人』だけが『混血人種』であるわけではなく、現在『○○人』と呼ばれている世界中のどの人種も、歴史的に観れば全て『混血人種』であると言えます。『坩堝(るつぼ)』に投入した素材、その混合比、煮詰めた時間が、少し違うだけで、現在の『日本人』『韓国人』『中国人』が出来上がったということに過ぎません。『日本人』の方が『○○人』より優秀であるなどという優越感は、全く根拠がありません。『○○人』を際立たせている要因は、DNAなど身体的に受けついだ特徴より、その地域で受けついできた文化、風習、言語の影響の方が強いと思われます。『日本人』の子供も、アメリカ社会で育てば『アメリカ人』のような考え方になってしまう可能性が高いということに他なりません。

現在地球上で続いている『紛争』の多くは、『民族』と『民族』の争いです。誰もが歴史的には少なからず『混血人種』であるにもかかわらず、『自分は純粋な○○人』であると信じて、相手を嫌悪します。少し冷静に考えれば、『目くそ、鼻くそを笑う』という滑稽なことであることが分かるはずですが、現実には冷静になれる人間はほとんどいません。人間は生きていくために『群』をなし、自分がどの『群』に属しているかを確認することが、極めて重要であるということに由来するのでしょう。これも『脳』が本能的に求めることであるが故に厄介です。『家族』『仲間』『国家』など、内向きな『絆』の確認で済んでいれば美しい話で終わりますが、これが『外部と戦う』要因に転じた時には、大きな悲劇の種になりかねません。賢いはずの『人間』は、まだこの悲劇を回避する知恵を見出していません。

梅爺は、『お前には、縄文人、弥生人、アイヌ人、その他現在の科学では特定できない色々な人種の血が、混ざって受けつがれているのだぞ。云ってみれば、お前は合いの子だぞ』と言われても、特別に嫌な気持ちにはなりません。そのことと、一人の人間としての価値は、ほとんど無関係であると思うからです。

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