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2012年2月27日 (月)

またまた『日本人のルーツ』(3)

現在の『ネグロイド(黒色人種)』『モンゴロイド(黄色人種)』『コーカソイド(白色人種)』は、あまりにも容貌が異なっているために、従来は、現生人類は、別の人種で、異なった祖先からそれぞれの場所で個別に進化を遂げたと考える人類学者が多数いました。特にヨーロッパでは、『白人優位』の考え方からその主張が支持され、ヒトラーもドイツ人は優秀な民族であることを立証するために『アーリア人』などという、学問的には定義があいまいな民族を自分たちの『先祖』として吹聴し、その特定のために『調査』を命じたりもしています。『中国』では、いまでも自分たちの先祖は『北京原人』であると主張している学者がいます。頭蓋骨の骨格の類似を根拠にしていて、それなりの根拠があるようにも見えます。

しかし、『ミトコンドリアDNAの継承(母系継承)』『DNA』『血液型の詳細な分類』『Y染色体の継承(父系継承)』など、科学的な追跡の結果、現在では『ホモ・サピエンス』の共通祖先は『アフリカ』だけに存在していたという推定が、『定説』になっています。

この『定説』を受け容れると、『ホモ・サピエンス』は約10万年位の期間で、『ネグロイド』『モンゴロイド』『コーカソイド』という容貌が異なる『亜種』に枝分かれしたことになります。この原因は、全て『環境に適応するための進化』がもたらしたものという説明が、現在の『定説』です。太陽光が少ないヨーロッパでは、皮膚でビタミンDを合成するために、少しでも紫外線を多く吸収しようとして、紫外線をブロックするメラニン色素が減少し『皮膚が白くなった』とか、アジアでは寒さから眼をまもるために、脂肪が多い『一重まぶた』が増えて云ったとか、もっともらしい説明が行われますが、なんとなく全て『進化論』にこじつけているようにも聞こえて、梅爺は正直なところ釈然としません。

狼から1万5千年位前に分かれた『犬』が、現状では、容貌が全く異なる沢山の『亜種』に分かれていることを考えれば、10万年で『人類』が、容貌の異なる『亜種』に変貌することは、ありえるとも言えますが、『生物進化』のために、10万年は十分な期間とは考えにくいように感じます。『犬』が、短期に『亜種』に分かれたのは、新種を意図的に作り出そうとする人間の努力があったからです。

梅爺は、『ホモ・サピエンス』が進出した先で、既にそこに住んでいた『旧人』と交配が行われ、それが『容貌』が異なっていく大きな要因になったのではないかと勝手に推測しています。ただし学者ではありませんので、立証能力がありません。少数ながら一部の学者は、梅爺と同じ説を唱えていて、最近ドイツの研究でヨーロッパ人のDNAの数%に『ネアンデルタール人』のDNAが継承されているという調査結果が発表され、梅爺は意を強くしています。『ネアンデルタール人』は、『金髪、白い肌』であったと考えられています。残念ながら、アジアで、『ホモ・サピエンス』が先住『旧人』と交配したという『具体的な考古学の証拠』は今のところ見つかっていません。

『日本』に『ホモ・サピエンス』が到達したのは、発掘された人骨片から、4万年位前と推定されていますが、色々なことを考えるとこの推定は『古すぎる』ように感じます。4万年前は『アボリジニ』の祖先がオーストラリアへ到達した時期であり、同じ時期に日本への到達していたということは考えにくいからです。したがって『ホモ・サピエンス』ではなく、先住『旧人』の骨である可能性もあるのではないかと考えたくなります。しかし、『日本』に、『原人』や『旧人』がいたという『証拠』は見つかっていないということになっています。したがって『いなかったであろう』という推測にはなりますが、『いなかった』と断言もできません。

『縄文時代』は、今から1万6千年前から、3000年前の1万3000年の期間とされていますが、『縄文時代』以前の、いわゆる石器時代の『日本』はどうなっていたのかは、ほとんど分かっていません。最初に『日本』に到達した人たちはどうなってしまったのか、その子孫が『縄文人』なのか、『縄文人』は後に新しく渡ってきた人たちなのか、『縄文人』は1種類なのか、少なくとも『縄文時代』には『日本』に住んでいる『アイヌ人』は何者でどこから来たのか、何故『アイヌ人』だけは独立した人種(亜種)や文化を維持できたのかなど、多くのことが明確に説明できていません。

3000年前に渡来したと考えられる『弥生人』に関しては、推定材料が増えますが、それでも多くのことが分かっていません。

人類学、考古学の見地からは、曖昧でわからないことが多い『日本人』ですが、現在私たちは、『均一で連帯感が強い民族』であると思い込み、それを誇りにして『なでしこジャパン』の活躍に大喜びしていることになります

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