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2010年6月23日 (水)

南米大陸の最初の住民(2)

17万年前にアフリカに誕生した『現生人種』は、陸伝いか、狭い海峡を船で渡って、世界の各地へ広がっていったと考えると、地球上でアフリカから最も遠いのは南米大陸であるということになります。

現在までの定説は、氷河期が終わった1万3千年前ころに、ベーリング海峡(当時は陸続き)経由で、アジアの『モンゴロイド』が、獲物の動物の群を追いかけるかたちで、先ず北米大陸へ進出し、その後中南米を経由して南米へ広がっていったと考えられていました。北米には、もっと早い時期に人類は到達していたと主張する学者もいて、一万四千年前の現生人類(モンゴロイド)の骨も見つかっていますが、到達経路や手段は謎に包まれています。コロンブスばかりではなく、最初に進出した『モンゴロイド』とっても、アメリカ大陸は『新世界』であったということになります。コロンブス以降白人が進出するまでは、南北アメリカ大陸は、『モンゴロイド』一色であったということになります。北米の原住民(インディアン)、南米の原住民(インカ、マヤなど)の末裔を現在観察すれば、『そうかな』と思ってしまいます。

イギリスBBCが作成したドキュメンタリーテレビ番組を観ていましたら、最近ブラジルの洞窟の中から、4~5万年前と考えられる『現生人類』の人骨が発見されたという内容で、梅爺は驚きました。上記の定説が正しいとすれば、そのような古い時代に、『現生人類』は南米には到達していないはずですから、つじつまが合いません。

更に、この人骨の頭蓋から、『生前の顔の復元』を行ったところ、『モンゴロイド(黄色人種)』ではなく、オーストラリアの『アボリジニ』に近い『ネグロイド(黒人種)』であることが判明したというので、一層戸惑ってしまいました。もし、これが本当なら従来の考古学の定説は見直さなければならないことになります。DNA鑑定を行えば、もっとハッキリ『ネグロイド』であることが証明されるはずですが、どういうわけか、番組ではそれに関する説明はありませんでした。

4~5万年前に、『アボリジニ』が南米大陸(ブラジル)に存在していたとすると、移動ルートは2つしか考えられません。一つは後に『モンゴロイド』が利用したのと同じ北からのルートで、アジア、シベリヤ、北米経由で南米に達したという考えです。しかし、これはあまりにも迂遠なルートであるばかりか、当時の北極圏の寒さや氷の壁を考えると、可能性は極めて低いということになります。もう一つは、オーストラリアからブラジルまで『船で太平洋を横断した』という考えですが、当時の人類が、数週間の船旅に耐えられる船や航海術を保有していたのだろうかという疑問が残ります。

しかし、どちらかといえば『船で太平洋を渡った』という方が、可能性は高いと考える他ありません。意図して航海したというより、何かの偶然で、ブラジルへ流れ着いたのであろうと思われます。その後ブラジルに定住し、子孫も増えたということなら、最初の漂着者は、男女を含むグループであったということにもなります。

最初に南米大陸へ進出した『現生人類』は、1万年位前の『モンゴロイド』ではなく、4~5万年まえの『ネグロイド(アボリジニ)』であったということになれば、北米より前に南米に『現生人類』が到達していたことになり、考古学の定説は覆(くつがえ)ることになります。

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