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2010年4月 3日 (土)

ホモ・フロレシェンシス(1)

私達は、気軽に『人類絶滅の危機』などという言葉を使います。『核兵器の乱用』『地球環境の人類による破壊』『新型病原ウィルスの出現』などを戒める時の外に、『地球以外の天体の小片との衝突』の可能性や、時にはSF小説のような『地球外高等知性生物(宇宙人)による攻撃』などもその原因として挙げられます。しかし、腹の中では、『人類はそう簡単には絶滅しない』と考えているからこそ、気軽にこの言葉を口にするのではないでしょうか。したがって多くの人は、近い将来人類が絶滅することはないと考えながら生きています。

しかし、私達『現生人類(ホモ・サピエンス)』だけが、地球上で唯一『絶滅』を経験したことがない『人類種』で、他の『人類種』は全て絶滅してしまったことを知れば、私達が『絶滅』しないという保証はありませんから、少し心細くなります。考古学的に分かっているだけでも、20種以上の『人類種』が過去に『絶滅』しています。何故『ホモ・サピエンス』だけが、生き残ったのかの理由は、色々な説がありますが、全て解明されているわけではありません。『人類種』と同じ祖先を持つ『猿の種』は、現在でも地球上に、沢山存在しているのに、何故『人類種』だけが、一種類に集約されたのかは、不思議な話です。もし、唯一の生き残り『人類種』である私達が『絶滅』すれば、永い『人類種』の歴史に、終止符が打たれることになります。その後に、新しい『高等知性生物』が、また進化で出現する可能性はありますが、現在の『人類』と類似したものになるとは限らないことになります。つまり、私達は『高等知性生物』の『理想形』ではなく、色々な偶然で、このような形の生物になったということに過ぎません。人間が神の形に似せて造られたという保証はありません。

最も、近い過去に『絶滅』した『人類種』は、ヨーロッパに生息していた『ネアンデルタール人』で、2~3万年くらい前のことというのが、考古学の従来の定説でした。『ネアンデルタール人』は、『現生人類』とほぼ同じ体格、脳の容積を持っていたと考えられています。

ところが、この定説をひっくり返す、『大変な発見』が2004年にありました。インドネシアのフロレス島というところで、1万2千年前まで生息していたらしい『人類種』の、成人女性の骨が発見されたからです。『ホモ・フロレシェンシス』と命名されたこの『人類種』は、背丈が1メートル位の『小人種』であることも含め、従来の人類考古学では説明がつかないことで話題になりました。

最近シベリアの洞窟から、現生人類でもネアンデルタール人でもない『デニソワ人』の骨の一部が発見されたという報道がありました。3~4万年前の地層から発見されましたので、『デニソワ人』は、ヨーロッパで、現生人類、ネアンデルタール人と、同じ時代まで生存していたことになります。

『ホモ・フロレシェンシス』の発見者、マイク・モーウッド(オーストラリアの考古学者)が発見の経緯を書いた本『ホモ・フロレシェンシス(NHKブックス)』を読んで、梅爺の好奇心はかきたてられました。、

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