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2010年4月 8日 (木)

ホモ・フロレシェンシス(6)

『ホモ・フロレシェンシス』は、2004年に、権威のある科学誌『ネイチャー』に論文発表され、世界中から注目されることになりました。

従来、現生人類と共存していたことが確かな先住人種は、ヨーロッパの『ネアンデルタール』人だけと考えられていました。『ネアンデルタール』は、体格も脳容量も現生人種とほぼ同じで、特に劣っている点が見つかりませんので、何故絶滅したのかは、色々な『仮説』はありますが、はっきりしていません。

『ホモ・フロレシェンシス』は、インドネシアのフロレス島という、限定された場所とはいえ、1万2千年まえまで、生存していたことが考古学の調査で明らかになりましたので、『ネアンデルタール』の絶滅後、現生人種と共存していた先住人種が他にもいたということになります。

『ホモ・フロレシェンシス』が何故絶滅したのか、その先祖はどの種で、どこからこの島へいつごろ渡ってきたのか、現生人種が、この島へ渡ってきたときに何が起きたのか、など沢山の謎が、現在謎のままで残されています。

現生人種(私達)の中には、伝説的な言い伝えが沢山残っており、その中には『巨人族』『小人族』の話もあります。これは、単なる想像の産物ではなく、大昔に先祖が、『巨人族』『小人族』に遭遇していた名残かもしれないと、ロマンチックなことを考えてしまいますが、勿論これも確証がありません。

現生人類は、突出した脳の機能(論理思考、抽象概念処理、言語処理など)が産み出す高度な『精神活動』を保有しているために、『特別な生物』であると思いたくなりますが、人間を構成しているあらゆる『部品』は、他の生物の『部品』と全く同じものの寄せ集めに過ぎません。あらゆる生物の進化を系統的に図示すれば、人間もその中に含まれます。高度な『精神活動』を産み出している母体は、特別なものではなく、ありふれた『部品』で構成されているというところが、不思議な話です。

あまりに不思議なために、つい『肉体と霊は別物』『肉体は滅んでも霊は不滅』と言い出す人まで現れます。梅爺は、部品で構成される母体が滅びれば、その人の『精神活動』も消滅すると単純に推測しています。霊が『千の風になって』大空を駆け巡るという歌は、ロマンティックですが、生きている人の『願望』にすぎないと推定しています。しかし『霊は不滅』という主張を『理』で『マチガイ』だと論破する能力は残念ながら持ち合わせていません。

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