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2009年7月24日 (金)

日本人は何処から来たか(3)

梅爺は、『日本人は、北方、南方から移住してきた人種の混血、雑種民族である』と想像していました。万世一系の天皇を戴く神の国で、歴史の最初から純粋で、優れた『大和民族』で構成されているなどとは考えていませんでした。この本を読んで、この予測は間違っていないことは分かりましたが、日本人は、北方、南方から移住してきた人たちの、ゴチャ混ぜ人種ではなく、北方型蒙古系民族が主流であるであることを知って、少し驚きました。つまり、それ以外の民族との『混血』の痕跡は勿論あるのですが、その影響は、想像以上に『小さい』という事実に驚きました。

血液のGm型分布を見る限り、北海道から沖縄まで、2500キロメートルの隔たりがあるにもかかわらず、現在の日本人は、一部の例外を除いて、『等質性を示している』のです。これは、ヨーロッパの人種分布などでは、考えられないことで、欧米の学者は、この事実に驚きました。色々な意味で、日本人ほど『均一性』を示す民族はいないと、よく言われますが、それには、科学的な裏づけがあることになります。均一とはいえない一部の例外は、佐渡、飛島(秋田)、奄美、宮古島、石垣、与那国といった、『島』だけです。このことは、『海で隔たれている』ということが、文化交流はあったとしても、人種の入り混じりを起こすことには障壁になっていることを示しています。別の言い方をすれば、人種の入り混じりを起こすためには、かなり多くの人たちが同時に移動できる環境が整っている必要があることを示しています。日本人の先祖は、少数の人間が小船にのって、日本にたどり着いたのではなく、陸伝いに、多量な人たちが短期間に移入してきたと推定されます。

つまり、アジア大陸と日本列島をつなぐ陸橋が存在していた時代に、北方から多量な人間が、一気に流入してきたと考えられますので、その時期は、2~3万年前から、1万数千年前までの間ということになります。アフリカに人類の祖先が誕生してから、約15万年かかって、日本に現生人類はたどり着いたという推定になります。1万年前の日本には、なんと65万人もの人が既に住んでいたと推定されています。

日本の中で『島』で隔絶された地域の人たちが、日本本土の人たちと『異質性』を示すということは、何を意味するのでしょう。この本は、これに、驚くべき『仮説』を提示しています。

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