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2009年3月15日 (日)

ネアンデルタール人ふたたび(1)

以前、マイケル・クライトンの小説『Next』を読んだ時に、『ネアンデルタール人』について書きました。考古学の資料(人骨)から、現生人類がヨーロッパに住み着く以前に存在していた、『人類種』であることは分かっていますが、3万年くらい前に、『絶滅』した、と考えられています。何故『絶滅』したのかについては、多くの『仮説』がありますが、真相は分かっていません。

500万年から700万年前に、チンパンジーの祖先と決別して、『人類種』が誕生したと、生物進化論は推測しています。その後、幾多の『人類種』は、地球上に現れ、現生人類(ホモ・サピエンス)以外は、全て『絶滅』していますので、『絶滅』事態は、『珍しいこと』ではありません。現生人類も、『絶滅』しない保証は何もありません。

しかし、現生人類と『共存』期間があったにもかかわらず『ネアンデルタール人』が『絶滅』したという事実は、私達の興味をかきたてます。少なくとも、両者の間に『何らかの関係』があったであろうと推測できるからです。

多くの考古学者は、『ネアンデルタール人』は現生人類より『劣っていた(進化のレベルで現生人類が勝っていた)』と推測し、それが定説のようになっていました。現生人類は生き延び、『ネアンデルタール人』は『絶滅』したという事実から考えると、もっともな話に聞こえます。

しかし、『ネアンデルタール人』の『遺伝子構造(DNA)』を解明するという、科学プロジェクトが米国で進められていて、遺伝子に関する新しい発見が報告されるに及んで、『ネアンデルタール人』が、現生人類より『劣っていた』とは、簡単にいえない状況になりつつあることを、NHKハイビジョンの科学ドキュメンタリー番組を観て、知りました。

従来は、現生人類と『ネアンデルタール人』は、それぞれ、進化のプロセスを独立に歩み、人種間の『交配(混血)』は、『ほとんど無かった』と考えられてきました。梅爺が、『エデンを逃れて』というブログを前に書いたときも、人類史の本を読んで、そのように書きました。

しかし、歴史を振り返ってみれば、『交配可能』な人類同士が『接触』して、『交配』が起きなかった、と考えるほうが不自然です。現生人類と『ネアンデルタール』は『交配』可能なほど、生物種として近い関係にあったならば、という前提です。私達日本人のDNAには、『縄文人』『弥生人』『アイヌ人』のDNAが、確実に受け継がれていますし、歴史の浅いアメリカでさえ、『先住アメリカ人(インデアン)』のDNAが、確実に国民全体にある比率で浸透をし始めていることが分かっています。これらは全て現生人類に属する訳ですから、当然の話です。

『ネアンデルタール人』の『遺伝子構造再現プロジェクト』が、今までに明らかにした内容からは、『交配があった』と考える方が妥当であるように見えます。梅爺の勝手な想像でも、それが正しいように感じます。

それでは、『ネアンデルタール人』の『絶滅』は、どう考えたら良いのでしょうか。

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