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2009年2月18日 (水)

ネアンデルタール人(1)

アメリカのミステリー小説作家、マイケル・クライトン(Michel Crichton)が、癌で亡くなった(2008年11月4日:享年66歳)という報道があり、梅爺は風貌から推察して、彼はもっと若いと思っていましたので驚きました。

彼の名前をご存じない方でも、映画『ジュラシック・パーク』はご存知でしょう。彼の原作が映画化されたもので、世界中で大ヒットしました。考古学者が採取した化石の中に、恐竜の血を吸った『蚊』が発見され、この血の遺伝子から、太古の恐竜が生きた生物として『復元』されるという、少々奇想天外な話です。

彼は、先端科学が、近い将来『実現するかもしれない』ことを題材に、小説を書いてきました。科学の現状レベルや、現実の制約を理解している人は、『今すぐに、ものごとは、そうは簡単にはいきませんよ』と思いながら、フィクションとして読めるので、問題ないのですが、科学知識を持たない人は、今すぐにでも起こりえることと早とちりをして、『恐ろしい時代になったものだ』と、驚くことになります。科学者も、『将来にわたって実現はしない』とは、言い切れない、微妙できわどい題材を、小説のネタとして取り上げるところが、この小説家の才覚と言えます。一種のSF(サイエンス・フィクション)小説ですが、他のSF小説のようなスペース・ファンタジーではありません。

梅爺も、『科学的興味』から、今までに何冊か彼の小説を読んできましたが、梅爺好みの『理と情が絶妙に絡み合う小説』からは、程遠い内容なので、面白いと思うことがあっても、感動するようなことはありませんでした。はっきり申し上げれば、大好きな作家の部類には入りません。

それでも、『遺伝子操作』を題材にした『Next』という小説を本屋で見つけて、英語版ペーパー・バックを購入し、読まずに本棚に積んでありましたが、作家が亡くなったことを知り、これが遺作かもしれないと思い、読み始めました。『Next』の感想は、いずれブログで紹介したいと思います。

『Next』の中の随所に、『実際に報道された関連記事』のコピーが挿入されていて、小説そのものより、こちらの方が梅爺には、面白いと感じたくらいです。その中に、ヨーロッパの先住人種『ネアンデルタール人』に関するものがいくつかありました。現生人類の『クロマニオン人』と入れ替わりで、3万年くらい前に絶滅してしまった人種で、梅爺は、かねがね『何故ネアンデルタール人は絶滅したのか』という疑問を抱いてきました。考古学から、ネアンデルタール人は、現生人類より、脳容積は大きく、体も頑強であったことが分かっているからです。

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