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2009年2月19日 (木)

ネアンデルタール人(2)

小説『next』の中に、ネアンデルタール人は、現生人類より『慎重に行動する』遺伝子に支配されていたので『滅んだ』という説を、アメリカの遺伝子学者が発表していることが紹介されています。勿論、その遺伝子も個別に特定したと発表したと報じられています。

人間の遺伝子構造(ゲノム)は、スーパーコンピュータのお陰で、期待以上の速さで解読が終わり、約3万5千種の遺伝子で、『人間は支配されている』ことが最近分かりました。更に、驚くべきことに、『人間』は『チンパンジー』より、たった500ケの遺伝子が多いだけであることも分かっています。種として、『人間(現生人類を含む全人類種)』と『チンパンジー』が枝分かれしたのは、500万年前と推定されていますので、その後『人間』は、500万年かけて、500ケの遺伝子を獲得追加したという表面的には単純計算になります。かなり下等な生物でさえも、約2万種の遺伝子を持つことも判明していますので、人間だけが、飛びぬけて進化した生物であろうと想像していた、多くの人たちを当惑させました。生物に共通する遺伝子は、遺伝子の構造や機能だけで言えば、文字通り『共通』ですので、このことからも、生物として、人間は原生生物から進化したものであり、特別な存在ではないことが分かります。

前に梅爺は、『エデンを離れて』というブログを書いて、ネアンデルタール人は現生人類より『劣っていた』故に滅んだ、と勝手な推察を書きました。

http://umejii.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-b880.html

しかし、実は『劣るどころか、優れていた』という見方があることを知りました。ネアンデルタール人は、現生人類より脳容積も大きく、身体も頑健であったとするならば、全体的に現生人類よりも『優れていた』と想像できますので、『優れているもの』が滅び、『劣っているものもの』が生き残ったという話になります。サッカーや野球でも、『強いチーム』が『弱いチーム』に、ヒョンなことで負けてしまうということがありますので、ネアンデルタール人も、ヒョンなことで滅んでしまったという説は、ありえないことではありません。

しかし、そのヒョンなことが、『慎重に行動する性格』であったという説は、梅爺には、にわかには信じがたい話です。特定の遺伝子が、生物の特定な性格と、1対1で対応しているという単純な話ではないだろうと、これまた勝手に推察するからです。

歴史的に、最後の氷河期以前に滅んだネアンデルタール人ですが、その前には数度の氷河期を生き抜いたと考えられますので、環境変化に、対応しきれずに、グズグズしているうちに、滅んでしまったという、単純な説は説得力を欠くように感じます。

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