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2008年11月11日 (火)

エデンを離れて(5)

17万年前に、アフリカを出た現生人類が、その後、地球の各地で、順調に生活できたわけではありません。先住人類との『闘い』もあったと想像できますが、何よりも大きな試練は『地球規模の気候変動』への対応であったと思われます。

地球は、約2万年前頃から、地軸の傾きが少し変わることに起因して、『最大氷結期(氷河期)』に突入します。海面が100メートル以上低くなることで、今まで海であったところが地続きになり、人間が陸伝いで移動することが可能になるというメリットもありましたが、北西ヨーロッパ(北欧、イギリスの大半、フランス、ドイツ、スペイン、ロシアなどの一部)が氷に覆われ、実質的に人が住めない場所になりました。氷に閉ざされない地域でも砂漠化が進み、入植していた人類は死に絶えるか、住める場所を求めて移動することになりました。

話が飛躍しますが、現在懸念されている『地球温暖化』は、温度が上がって住めなくなるという心配が喧伝されていますが、北極の氷が融けて大量の冷水が海になだれ込み、メキシコ暖流が止まって、北西ヨーロッパが、『寒冷地』になり、農業も不可能になるということの方が深刻と考えられています。極東の日本も、影響を受けますが、幸いなことにその度合いは少ないと推定されています。

前述の2万年まえから開始した『最大氷結期』でも、同じように、日本の大半は氷結せず、人が住める場所であったと考えられています。

『最大氷結期』以前に、日本に住み着いていた『縄文人(アイヌはその子孫の一種と考えられる)』と、『最大氷結期』で、北(南シベリヤ)の地を追われ、移動を開始し、やがて、朝鮮半島を経由して日本へ移入してきたモンゴロイド(弥生人の祖先)との混血で、『現日本人』は形成されていることになります。遺伝子の継承を見ると、縄文人は、アフリカを出た時の人類に近いことが判明していますので、数万年前に東南アジアの沿岸沿いに、日本へ到達した人たちであろうと推定されます。農耕知識をもった弥生人の流入は、氷河期の後と推定されています。

『世界に冠たる大和民族』や『鬼畜米英』などという戦時下日本のスローガンは、何の根拠もありません。これを信じて多くの人が悲惨な戦争に巻き込まれたたことを考えると、やりきれません。

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