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2008年11月 9日 (日)

エデンを離れて(3)

現生人類が、アフリカ中部のサバンナ地帯に出現してから、17万年経過しています。この『17万年』を、永いと観るか短いと観るかは、何を基準とするかで異なります。自分の生きる時間に比べれば、勿論永いとも言えますが、宇宙や地球の歴史に比べれば、『一瞬』ともいえるような短い期間です。梅爺は、この17万年に『現生人類が地球で成し遂げてきたこと』を考えると、『短い』と感じます。

現在地球上に住む全ての現生人類は、共通の先祖をもつ、という『科学』が証明した事実は、西欧の一部の白人には、不快なものでした。彼らは、『抽象概念処理』を利用して現生人類が、『文明を開化させた』のは、ヨーロッパ系白人種が起源であると思い込んでいたからです。スペインやフランスで見つかった洞窟壁画はその証拠と考えていました。

彼らは、渋々『アフリカ先祖説』を認めた上で、今度は、現生人類が、比較的早い時期に、アフリカを北へ縦断し、ヨーロッパへ渡って、そこで、地球上のどの地域よりも早く、『文明を開化させた』と主張しようとしました。アジアやオセアニアには、その文明が後に伝播したと信じて疑わなかったようです。しかし、『科学』は、この根拠のない『白人優越思想』も、打ち砕いてしまいました。

原始人類が、『アフリカを出て、多の地域に住むことに成功したのは、歴史上たった一回で、それは、7万年以上前に起きた。そのアフリカ脱出ルートは、アフリカを東へ横断し、紅海を渡ってアラビヤ半島へ向かったもので、北へ向かってヨーロッパへたどり着いたわけではない。その後、一部は、インドや東南アジアを経て、オーストラリアや日本(アイヌ人はこの末裔と考えられる)にまで達している。中東に留まった一部が、それから後代になって、ようやくヨーロッパへ移住した』ことが、実証されてしまったからです。

唄、踊り、絵画、言葉は、ヨーロッパ白人種が、開花させたものという説はもろくも崩れ去りました。アフリカの先祖は、既に『唄い、踊り、絵を描き、喋っていた』ことや、ヨーロッパよりずっと古い洞窟壁画が、アフリカやオーストラリアで見つかったからです。

それでも尚、一部のヨーロッパ考古学者は、頑固に『ヨーロッパ優越思想』に基づいた反論をしようとしていますが、学会の主流ではなくなってきています。『思い込み』や『願望』が人間を支配することに、梅爺は驚くばかりです。

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