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2008年6月22日 (日)

題名のない音楽会(3)

佐渡裕氏は、子供の頃から米国の著名な指揮者、レオナード・バーンシュタインに憧れ、その弟子になった経歴をお持ちです。師のアシスタントとして、米国やヨーロッパに永く滞在していたこともあり、英語とドイツ語が堪能とお見受けしました。音楽自体が、人類共通の『言葉』であるとはいえ、指揮者は、『自分の意図』を明確に演奏家に伝えなければなりませんので、言語は重要な役割を果たします。

梅爺達『爺さん合唱団』の指揮者の三澤先生も、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ラテン語、英語の堪能で、『正しい発音』や『単語の持つ本当の意味』までを、教えてくださいます。辛うじて英語が少し分かる程度の梅爺は、全く頭が上がりません。

世界で活躍される日本人は、自分の得意分野に加えて、このような言語習得の並々ならぬ努力をされていることが分かります。

梅爺の長兄の『Q翁』のブログに、母方の祖父が明治の終わり頃にフランスへ留学したころの『日記』が、転載されており、当時祖父がフランスで、『言葉に一喜一憂している様子』がうかがわれます。フランス人に『フランス語か英語をもっと勉強したらどうか』と言われて、『100年後には、世界中の人間が日本語を勉強するようになるから、外国語はあまり勉強しない』などと、変な自尊心と反骨精神で答えています。『忠君愛国』などというスローガンを嫌った祖父ですが、本当はかなりの愛国者であったことが分かります。

梅爺も、仕事の現役時代に、『英語』を話すのが当然と考えているように見えるアメリカ人には、まず『あなたは日本語ができますか』と質問するようにしていたことを思い出しました。『本来は対等な関係なのに、あなたのために私が無理をして英語を使っているのですよ』ということを示したかったからです。祖父の日記を読んで、こんな『変な自尊心や反骨精神』まで、見事に遺伝していることを知り、つい苦笑いしてしまいました。

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