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2008年6月20日 (金)

題名のない音楽会(1)

日曜日の朝に30分放送される『題名のない音楽会』という番組は、最近司会者が指揮者の佐渡裕(さどゆたか)氏に代わって、一層面白さが増したために、梅爺と梅婆は、毎週録画して楽しんでいます。

この番組は、40年以上も続いている長寿番組で、最初の司会者は作曲家の黛敏郎氏でした。その後、司会者は永六輔、武田鉄矢、羽田健太郎と代わり、最近羽田氏(ジャズピアニスト)が急逝されたこともあって、佐渡裕に引き継がれました。原則として、一流のコンサートホールを利用し、聴衆を前に舞台で演奏される、これまた一流のオーケストラや演奏家の音楽を、テレビを通じて茶の間へ送り込むという、高尚な娯楽番組が、多くの人たちに愛され続けてきたという事実は、日本の文化的な民度がいかに高いかを示す指標の一つではないかと梅爺は感じています。世界中を探しても、このような番組がこれほど永く続いたという事例はないのではないでしょうか。

勿論、一貫してスポンサー企業を続けてきた出光興産の経営者の志がなければ、継続できなかったと思われます。手っ取り早く視聴率が稼げる番組へ広告投資をするという、誰もが採用しがちな経営判断よりも、このような『利益の社会還元』の方が、長続きし、結果的にブランド力を強化することになるという、良い事例ではないでしょうか。

司会者の個性で、番組の性格が変わりますが、佐渡裕氏の『豊かな人間味』が、この番組に新しい個性をもたらしたように思います。

日本は、近年、世界に通用するオーケストラの指揮者を沢山排出していますが、佐渡裕氏もそのお一人です。『世界のオザワ(小澤征爾)』が、研ぎ澄まされた孤高の鋭さを感じさせるのに対して、佐渡裕氏は、その情熱的で、エネルギッシュな取り組み姿勢が魅力です。演奏後には、衣装が汗でびっしょりになるというのが、佐渡氏のトレードマークです。

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