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2008年6月26日 (木)

『ジブリ美術館』(2)

アニメーション映画は、一枚一枚手書きの原画(セル画)を用いたり、粘土細工を少しづつ動かしたりして、丹念に撮影を続け作り上げるものなので、大掛かりな撮影セットなどを必要とはしませんが、膨大な人間の労力と能力とを必要とする映画の形態です。

アメリカのディズニー映画が、『アニメーション映画』の代名詞のようになっていた時代もありましたが、伝統的なセル画を使うアニメーションでは、今や日本が世界一の座を獲得し、テレビ用、劇場用のアニメーション映画を問わず、日本の作品は、『輸出』され、外貨を獲得しています。中でも、宮崎駿監督の作品は、劇場用アニメーション映画の頂点に君臨し続けています。韓国や中国が、国策でこの分野の育成に力をいれていますが、日本の優位は今のところ揺るぎそうもありません。

アメリカのアニメーション映画は、制作コストを重視してコンピュータを利用する方法に代わり、それはそれで、写実性、立体感などで優れているのですが、人がつくったという『ぬくもり』の点で、宮崎アニメーションには、及ばないような気がします。

『ジブリ美術館』を見学すると、細部にまで徹底してこだわる制作の姿勢を知ることができます。背景画の作画、色彩の決定、音楽などどの部分をとっても、世界に通用するプロ中のプロが手がけていることがわかります。この日本人のきめの細かい『総合能力』を外国が、たやすく真似できない理由なのでしょう。

梅爺は、宮崎作品はどれも大好きですが、中でも、『風の谷のナウシカ』『隣のトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などが好きです。

子供の心を持ち続ける大人でなければ、このような映画はつくれません。面白さで子供を魅了し、一方『愛』や『自然との共生』といった深遠なテーマに大人も引き込まれるわけですから、世界中の人が賛嘆するのは、当然なことです。『マンガは嫌い』など決め付けて、この世界に接したことがない方は、人生の宝を一つ見落としておられるのかもしれません。

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