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2008年6月24日 (火)

題名のない音楽会(5)

佐渡裕氏の師であるバーンシュタインは、有名なブロードウェイ・ミュージカル『ウェストサイド・ストーリィ』の作曲家です。ジャンルを問わず、多くの人が『音楽の素晴らしさを知り、好きになる』ことが重要と考え、ミュージカルや映画音楽など、クラシック音楽以外の分野でも活躍しました。佐渡氏が、『題名のない音楽会』の司会者を、超多忙なスケジュールの中で引き受けたのは、この師の考え方を継承しているからでしょう。

梅爺は、この番組を観ていて、日本では小学校から正規授業になる『音楽』は、欧米では、正規授業に含まれていないことを始めて知りました。精々『課外授業』程度の扱いらしいのです。音楽専門の先生や楽器にかかる費用を節約するため(節税)というのが、その理由のようですが、幼児期に音楽が果たす『情感教育』の意義を考えると、本末転倒のように思えます。日本が音楽教育の先進国であることを喜ぶと同時に、経費カットなどという名目で、西欧追従をしないように願うのみです。

アメリカのある工科大学で、学生に、課外活動で必ず『音楽』を選択するように指導したところ、正規の授業の成績があがり、落第などの落ちこぼれも減った、というような話を、本で読んだ記憶があります。人間の脳は、『理性』と『情感』の双方がバランスよく発達していて、はじめて『健全』といえるのではないかということを裏づけするような話として、興味深く感じました。

日本の小中学校で、音楽の時間に、『題名のない音楽会』の録画を生徒に見せるだけで、多くの生徒は音楽に興味をいだき、人間の優しさを感じ、そして世界で活躍するために、日本人はどのような努力が必要かを理解するのではないでしょうか。梅爺と梅婆が観ているだけでは、もったいない番組です。

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