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2008年5月 4日 (日)

エカテリーナ2世(3)

エカテリーナ2世の奔放な男性関係は有名で、生涯に10人の愛人がいたとも、女帝版『ハーレム』をつくっていたとも言われています。しかし、男を変えるたびに、『切った張った』の事件を起こしたりしていないのは、『金で解決した』こともあったにせよ、憎めない得な性格でもあったのでしょう。

有名な愛人のひとりが、軍人ポチョムキンで、彼女が本当に『夫』と思ったのは彼だけとも伝えられています。ポチョムキンとの連携で、コサックの反乱軍を制圧したり、ウクライナやクリミヤを併合し、黒海沿岸に、念願の不凍軍事港を確保して、ロシアはヨーロッパにも影響を与える大帝国になります。ポチョムキンとエカテリーナの交わした手紙をみても、ポチョムキンは、形式ではなく、本心『偉大な女帝』を尊敬し、忠誠を尽くしていたようにように見えます。

エカテリーナ2世は、ロシアをヨーロッパが認める大国ににしたいと夢見て、法整備、教育などにも力を注ぎますが、ロシアの威光を示すために、ヨーロッパの美術品の収集にも尽力します。それらは、現在はエルミタージュ美術館の所蔵となっています。梅爺も、一度は訪れてみたい美術館の一つです。

民衆による帝政打倒という、フランスの事件が、ロシアにも飛び火することを彼女は案じていましたが、彼女の存命中は、そのような事態にはなりませんでした。しかし、その後ロシアの共産革命で、ロマノフ朝は消滅することになります。

エカテリーナ2世は、確かに『型破りな女性』ですが、スターリンやプーチンに比べれば、まだ『人間くさい』ところがあり、『可愛げ』があります。伝統的に、『権謀術数による権力闘争』が『政治』であるロシアでは、知識人は、本心では、政治家を全く信頼していないのではないかと、梅爺は想像しています。現在でも、プーチン政権を批判した女性の新聞記者が暗殺されたり、全てのテレビ局が厳しい検閲下にあったり、プーチンを称える『青年行動隊』が存在していたりするのをみると、このような権力の亡者のような独裁者に支配されるより、頼りない首相がいても、まだ日本の方が幸せのようにも感じています。

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