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2008年5月31日 (土)

鉄と神話(3)

今年の同級会では、新日鐵名古屋製鐵所を見学する前に、熱田神宮(あつたじんぐう)を参拝し、翌日は伊勢神宮(内宮、外宮)を参拝しました。熱田神宮には、『三種の神器』の一つである、『天叢雲剣(あめのむらぐものつるぎ:草薙剣とも呼ばれる)』が、伊勢神宮には『八咫鏡(やたのかがみ)』が奉納されていると言われていますので、梅爺たちは、たった二日間で、二つの神器を間接的に拝んだことになります。『間接的』と書いたのは、二つとも『一般公開』されたことがありませんので、どんなものなのかは知る由もないからです。

『天叢雲剣(草薙剣)』は、神話によると、素箋鳴尊(すさのうのみこと:天照大神の弟)が、出雲に降臨した折に、八岐大蛇(やまたのおろち)を成敗し、その尾から取り出したものとされています。素箋鳴尊は、この剣を姉の天照大神(あまてらすおおみかみ)に献上し、その後、天照大神の孫にあたるニニギが、天皇家の祖先として日向の高千穂に降臨する際に、『三種の神器』としてつかわされた、と伝えられています。『三種の神器』は、その後今日まで、天皇家の正統性の象徴として伝えられてきたことになります。ちなみに、神器の一つの『八尺瓊勾玉(やさかにのぬがたま)』は、現在皇居内寝殿に安置されていると言われていますが、これも一般に公開されたという話は聞いたことがありません。

同級会の幹事のOさんによれば、江戸時代に『天叢雲剣を見たという人の記録が唯一残されている』とのことで、それによると、『白く輝く直剣』と描写されていることから、これは『鉄製の剣』であったろうとOさんは推測しています。当時としては、貴重な『鉄の剣』が、神器になったという話は、説得力があるように思いました。

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