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2007年12月18日 (火)

福岡伸一氏の本(1)

日曜日の深夜に放送される、今良く売れている本を紹介するNHKBSハイビジョンの番組を何気なく観ていましたら、ノンフィクションの『生物と無生物のあいだ』が紹介され、著者の福岡伸一氏が、スタジオでインタビューに応えておられました。

梅爺は、大変不勉強なことに、それまで、この本も、著者も存じ上げていませんでしたが、福岡氏のインタビューへの受け答えの見事さに、つい惹きこまれてしまいました。勿論、『生物と無生物のあいだ』というタイトルも、梅爺の興味を限りなくかきたててくれました。

地球は最初『無生物だけの世界』であったと考えられていますが、そこへ、突如『生命を持つ生物』が、どのようなプロセス出現したのかは、現在の科学知識では説明できない、『謎』のひとつで、梅爺のように、基礎知識を欠く人間でも、分からないとは知りながら、つい『何故だろう』と夢想してしまいます。『神が命を創った』といわれても、反論できないほどに、命は見事なカラクリで、ある時間持続し、新しい命をも生み出し、子孫へ命を継承していきます。このような、見事なカラクリが偶然できあがったとは考えにくい(現状の知識の範囲では)ので、つい『神の意図』で片付けたくなりますが、一方、今はまだ分かっていない、新しい事実が判明し、それは、科学の言葉で論理的に説明できるものかもしれないという期待もたかまります。もし、このカラクリの『正体』を知ることができ、その上に『人間の意識、情感』や『宇宙の創生』に関する謎も解き明かすことができれば、人間は『神』を垣間見ることができるのかもしれません。

番組のインタビューへ受け答えされる福岡氏の、見事な『論理』『比喩』『言葉つかい』に、梅爺は仰天しました。学者(福岡氏は分子生物学の第一人者)は、論理は表現できるけれども、そこに『面白さ』を加える表現などできない人種、と勝手に決め付けていた梅爺の失礼極まりない『常識』は、完全に覆ってしまいました。福岡氏に関しては、『天は二物を与えず』という表現が間違いであることが分かります。このような先生(福岡氏は青山学院大学の教授)に教わる生徒は、何と恵まれているのだろうと、梅爺の遠い昔の味気ない大学の講義を思い出し、羨ましくなりました。

早速、本屋へ走り、『生物と無生物のあいだ』を買い求め、一気に読み終わりました。期待にたがわず、『知識の習得』と『美しい日本語の表現と文体』の両方を堪能できました。この本は、30万部以上のベストセラーということですので、梅爺同様に、福岡伸一氏に魅せられた日本人が、沢山居るという話も嬉しいことです。すばらしい日本人が存在し、それに共鳴できる多くの日本人が居るという事実は、梅爺の心を明るくしてくれます。

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