塩野七生(100年インタビュー)(1)
NHKBSプライム・チャンネルで、作家『塩野七生(ななみ)』さんへのインタビュー内容が『100年メッセージ』として放映され、録画して観ました。
塩野さんは、イタリア在住で、ローマ帝国や中世ヨーロッパを題材にした多くの著作て有名な女流作家です。
塩野さんの発想と表現は、梅爺が頭の隅で、なんとなく感じていながら、適切な表現方法が思い当たらず、モヤモヤしている時に、それを見事に代弁してくださる感があり、大好きです。おこがましい云い方で恐縮ですが、『波長が合っている』と感じる作家のお一人です。
梅爺は、普段周囲から、『物事を素直に受け取らない』『他人の話に水をかける』などと非難されることが多く、云いかえれば『ズレている人』の部類に属するらしいことを知って、『そうか、俺はズレているのか』と自分でも思い込むようになりました。
自分が『当たり前』に発想、表現していることが、実は他人からみると『ズレている』ようにみえているらしいということですから、自分は『それほどブスではない』と内心思っているのに、『あいつはブスだ』と言われているようなもので、本心は釈然としないものがあります。どうせそう言われるのであれば、『ブスのままで通してしまえ』とばかりに、『梅爺閑話』のような内容を、節(せつ)を曲げずに書き続けています。
しかし、塩野さんの文章を読んで、梅爺は何の違和感も覚えず、むしろ『波長が合っている』と感ずるわけですから、もし梅爺が『ズレている』なら、塩野さんも『ズレている』ことになるはずです。それなのに、塩野さんの著作は、ことごとくベストセラーになるわけですから、ひょっとすると、世間は『ズレている』人を待ち望んでいるのかもしれない、自分の存在価値もそう捨てたものでもないのかもしれないと、淡い希望が湧いてきました。
たしかに、『一見、誰一人ズレている人がいない』ように見える、北朝鮮のような社会は不気味ですから、『ズレている』人を認める社会は健全で優れているのではないでしょうか。『梅爺閑話』は、顰蹙(ひんしゅく)を買うことはあっても、言論弾圧の対象にはならない現在の日本は、ありがたい社会であると感謝しなくてはなりません。
塩野さんは、『男の心理を書く、女らしくない作家』とよく言われますが、インタビューの中では、『女の心理を書く男の作家がいるのですから、その逆があっても不思議ではないでしょう』と笑っておられました。勿論、そのようなことを意識しながら書いておられるわけではなく、当たり前に発想すると、それがたまたま『男の発想』に近いということで、『発想』そのものの価値とは関係が無いように思います。


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